脱サラで失敗・後悔したくない人へ!起業して7年の僕が思う成功する起業家になるために必要な絶対条件とは?
『脱サラして起業する』というかなり珍しい道を選択したせいで、僕は今でも人から数奇な目で見られます。それはとても孤独なことです。だからいろんな人から(その多くは興味本位ではあるのですが)「脱サラ」や「起業」に関する質問を受けます。
もちろん会社を辞めたり、事業を始めたりする理由は人それぞれです。その一つ一つの理由に対して、僕が何かあれこれジャッジすることはできません。
ただ、もしもその脱サラ起業する理由が「今の仕事がツラいから」という後ろ向きの理由だったとしたら、そういう人には僕は脱サラ起業するという選択は絶対にオススメしません。
パッと見、それはまともな理由のように見えます。しかしその理由はあまりにも曖昧すぎるし、危険すぎると僕は思うのです。そこには起業家になるために絶対に必要な『何か』が欠けています。
もちろん何の根拠もないまま、ただ「まあ、何とかなるだろう!」と前向きさだけで行動してしまうのも問題です。でもそれより問題なのは、サラリーマンとしての現実から逃れたいがために「起業」という道を選ぶことです。
自分で事業をやるというのは本当に大変なことなのです。今回は僕が経験したことを交えて、改めて『脱サラ起業する』ということとはいったいどういうことなのか?について考えてみたいと思います。
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目次
サラリーマンも大変だけど、自分で事業をやるのも大変なことだ
あるデータによると、「脱サラ起業する人の9割が5年以内に事業がうまくいかなくなる」と言われています。厳しい世界なのです。僕も経験がありますが、自分でビジネスではじめたとしてもいろいろ大変な目に遭います。
サラリーマンの時の大変さとは種類は違うかもしれませんが、大変さであることには変わりありません。起業すれば大変さから逃れられるわけではないのです。「こんなはずじゃなかった…」ということは起業してからしょっちゅう起こります。
だから僕は自分の選んだ選択を決して人に勧めたりはしません。一つの選択肢として、一つの可能性として提示することはあっても決して勧めたりはしません。
起業家の道を選択しない方がはるかに幸せな人生を送れたであろう人が、脱サラ起業という道を選択してしまったがゆえにトタンの苦しみを味わってる姿を僕は嫌というくらい見てきましたから・・・
そして言うまでもないことですが、サラリーマンを「ツライから」とか「大変だから」という理由で辞めてしまったような人は、起業家になってツライ目に遭ってもカンタンにやめてしまうものです。
さらにこれも言うまでもないことなのですが、サラリーマンと違い、起業家になってしまったら、もうほとんど後戻りはできないのです。起業家になってからサラリーマンの世界に運よく戻れる人も中にはいます。でもそういう人はむしろ稀(まれ)です。
大概の企業は、いったん脱サラ起業するという道を選択した人を採用しようとはしません。「採用したとしても、またどうせ辞めるんだろう」と考えるからです。だからカンタンに後戻りはできないのです。
脱サラ起業するという行為は、それまで積み上げてきたキャリアと信用を一気にゼロにしてしまう行為なのです。相当の覚悟が必要なのです。
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現実は自分が想像していたよりも厳しかった
偉そうなことを言うつもりはありません。僕はそれほど意志の強い人間ではありませんし、これまでにおびただしい数の失敗もしてきました。禁煙にしても、ダイエットにしても、最終的に成功するまでには何回も挫折しました。
最終的に起業して事業による収益だけでメシが食えるようになったとはいえ、起動に乗るまでは結構時間がかかりました。何度も「あっ、ヤバイな…」という目にも遭いました。だから僕は決して何か特別な才能に恵まれた優秀な人間というわけではなかったのです。
どちらかと言うと、あまりパッとしないどこにでもいるタイプの人間であったと思います。ただ少なくとも僕の中には『起業して自由になりたい!』という熱い想いだけはありました。
「サラリーマンには向いてないタイプだ」ということは自分でも自覚していましたし、何よりも本気で『事業家になりたい!』と願っていました。そこに幾多の困難が待ち受けていることは承知していました。だけど僕は会社や誰かに依存せず、自由に自分のペースで生きていきたいと心の底から思っていました。
ただご存じの通り、現実というものはただ思っただけで実現できるほどカンタンではありません。挑戦してみたら(最初からある程度はわかってはいたものの)、まあ、現実は厳しかったですね! 会社を辞める前も、実際に会社を辞めてからも何度も引き返そうと思いました。
「こんなはずじゃなかった!」「こんなに厳しいものだとは思わなかった!」と何度思ったことかわかりません。
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なかなか結果が出ない時に僕が心の中で思っていたこと
借金の総額が3億円を突破し、累積赤字が天文学的な数字に膨れ上がったときなんかは夜もまともに眠れず、頭がおかしくなっちゃいそうでした。その頃の僕は「離婚」とか「一家離散」とか「自己破産」といったネガティブなことばかり考えてばかりいました。
でも僕は自分のやってる事業をやめようとは思いませんでした。
「もうやめちゃいなよ」
「お前は十分、頑張ったよ」
「やっぱり無理だったんだよ」
「お前は事業家に向いてなかったんだよ」
「家賃収入だけで食べていくなんて甘すぎたんだよ」
僕の中にいるもう一人の僕がいつも耳もとでささやき続けていました。でも僕は途中で放り出したりしませんでした。それは極めて珍しいことでした。
今までの僕だったら間違いなく途中で投げ出していました。だけど、なぜかこの時はそうしなかったのです。僕の中には自分の選択したことが『絶対に間違ってない!』という確信がありました。
たくさんある投資の中で不動産投資を選択したこと
たくさんあるビジネスの中でアパート経営を選んだこと
脱サラしたこと
物件を何棟も買い増し、借金の総額が3億円をはるかに超えてしまったこと
何ひとつ間違った選択をしていないという想いがありました。結果が出ていないのは残念なことでした。でもそれですらもどこかで「いつかきっと挽回できるはずだ」と思っていました。
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僕を救った日本の昨今の不動産情勢について
結果的に僕は法人・個人合わせて10棟を超える不動産を所有するところまで手を広げました。もちろん手を広げすぎることは危険なことです。でもそんなにたくさん物件を所有することができたおかげで、僕は巨大な売却益(キャピタルゲイン)を獲得することに成功するのです。
不動産価格が上昇に転じはじめたのを見計らって、僕はあまりキャッシュフローの良くない物件を1つ1つ売却していきました。その1つ1つの物件は恐ろしく高い値段で売れました。2,800万円で購入した区分所有の札幌のマンションは、なんと3,800万円という値がつきました。
所有してから10年近く経つのに、驚くべきことに買った時の値段よりもはるかに高い値段で売却することができたのです。
なぜそんなことが起こったのか 昨今の不動産事情に詳しくない人は「???」だと思います。しかしちょっとでも不動産をかじってる人なら、「まあ、起こり得るだろうな」と納得してくれるはずです。
マイナス金利その他の影響で今、東京や札幌の不動産は『異常』とも言える価格で取引されているのです。つまり僕はその不動産価格の高騰期に運良く遭遇し、これまた運良く非常に高値で売却することに成功したというわけなのです。その築年数が10年ほど経過した札幌の区分所有マンションは、近くでクリニックを開くお医者さんが購入していきました。
「え? お医者さんクラスなら新築マンションでも買えたんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。でもこれまた昨今の不動産の異常な盛り上がりにより、札幌などでは新築マンションは飛ぶように売れ、とにかく『モノがまったくない』という特殊な状況を引き起こしているのです。
だから築10年の中古マンションでも、程度のいい物件であれば新築並みの値段で売れるのです。もうはっきり言って異常な状態です。僕はその異常な状態の時期に、運良く立ち会うことができたのです。
そしてその恩恵を150%受けることに成功したというわけなのです!
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不動産を売却したことにより、業績がI字回復した
このようにして僕は次から次へと物件を売却していきました。「今が売り時だ!」と心の底から思いました。実際どの物件も「嘘でしょ!?」という値段で売れていきました。
「こんな値段で購入して、いったいどうするの?」と思いましたが、買ったのは僕ではありません。その後のことは僕の知ったことではないのです。
僕が手放したのはキャッシュフローの悪い物件ばかりでした。逆にきちんと稼いでくれてる物件は残しました。こうして悪い物件を処分し、売却益を得ることに成功し、いい物件だけを残したおかげで、うちの会社の財務諸表はV字回復どころか、I字回復のような状態になりました。
銀行の人も目を丸くしていました。それまで累積赤字が膨らみ、にっちもさっちもいかないくらいまで追い込まれていたのに、一気に大幅な黒字会社になってしまったのですから! 物件の数が少なくなったことにより、たしかに売り上げ自体は減ってしまいました。しかし、その代わり『純利益』は大幅に増えました。
このことによってうちの会社はそれまで一度も払ったことのない多額の「法人税」を払うハメになってしまうというおまけまでついてきました。
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僕の中にはなぜか「根拠のない自信」のようなものが常にあった
僕は38歳のときに脱サラ起業しました。そして今、この文章を書いてる時点で44歳になろうとしています。あっという間でした。
よく「脱サラ起業してみてどう? 後悔してない?」というようなことをよく訊かれます。もちろんこの間、「うわ、ツライな」「もうやめたいな」と思ったことが一度もないとは言いません。本当にギリギリのところまで追い込まれたことも何度となくあります。それでも僕は後悔したことは一度もありません。
僕の中には自分の選んだ選択は「絶対に間違ってない」という自信がどこかにありました。それが結果的にはキャピタルゲインという形で花開いたのだと思います。
もちろん僕が高い値段で売り抜くことができたのは、「たまたま運が良かっただけ」なのかもしれません。しかし僕はどの物件を取得するときも、自信を持って売買契約書にハンを押しました。
「これ、もしかして悪い物件かもしれないな…」とか、「これ、相当高い値段で買ってしまったんじゃないだろうか…」なんて後ろ向きな気持ちでハンをついたわけではありません。どんなにキャッシュフローが出ていないときでも、僕が「オレは間違った選択をしていない」と思えたのは、きっと最初の段階に自信をもってその物件を取得することができたからだと思います。
自分のやってることにどこか疑いの目を持っていたら、きっと僕は不安と後悔だけの起業家人生を歩んでいたことでしょう。そして言うまでもないことですが、そういう日々ネガティブなものに囲まれて仕事をしていたとしたら、絶対に良い結果には結びつかなかったでしょう。
だから僕は起業家になったことを全然後悔していません。サラリーマンでいた時の方がストレスでいっぱいの毎日を送っていました。
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「脱サラ」や「起業」はやってみる価値のあること
今の僕のこの自由気ままな生活は、そっくりそのままむかしの自分が憧れていた生活です。寸分違わず、僕はその夢のような憧れていた生活を手に入れることができたのです。これはかなり珍しいことなのではないでしょうか?
確かに大変な目にも遭いました。だけどやってみるだけの価値はありました。僕みたいに脱サラ起業して、不労所得を得て自由気ままにのんびり生きたいと考えている人が今、この国でどれだけいるのか僕にはわかりません。
最近はすっかりみんな保守的になって、起業とか独立とか脱サラといったものはすっかり流行らなくなったという話も聞きます。今の若い人は起業家精神や事業意欲なんてものよりも安定志向が強まっているという話も耳にします。僕はそれはそれでいいと思います。
別に全員が全員、僕が歩んだような道を歩く必要はないと思っています。サラリーマンでいたい人はそのままサラリーマンを続ければいい。ただだんだん少なくなってきているとはいえ、
「サラリーマンから抜け出したい」
「自分で何かビジネスをやってみたい」
「自由に生きたい」
「家族と一緒に過ごしたい」
と考える人がゼロになるわけではないと思います。僕はその少数派の人たちのために、脱サラ起業した先輩としてこれからも情報を発信していこうと思っています。
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「自由」を追い求めることはちっとも間違っていない
自由を追い求めることは素晴らしいことです。むかしのアメリカ映画なんかを観ると、そのほとんどが「自由」についての映画です。60年後半から70年代はじめに青春時代を過ごした人にとっては、「自由」こそが最大の価値を持つものだったのです。
ところが今は違います。「自由」を追い求める生き方はすっかり廃れ、代わりに「安定」を追い求めることが最大の価値になってしまいました。自由は敗北したのです。
そんな敗北した自由を心の底から欲し、それを獲得するために自分の全人生を捧げた僕みたいな人間は正真正銘の『変わり者(アウトサイダー)』なのでしょう。でもアウトサイダーであったとしても、幸せに生きることはできます。
自分のアタマを使い、情報を駆使し、正しい選択をし、それに向かって行動していけば、アウトサイダーでも幸せに生きることはできるのです。僕はアウトサイダーたちをこれからも応援していきたいと思っています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は僕が選択した『脱サラ起業する』という道について僕の思ってることを書き連ねてみました。
先ごろ発表された「日本人の生活満足度調査」は僕にとってかなり衝撃的な内容でした。なんと日本人の74%が「今の生活に満足してる」「まずます満足してる」と答えているのです。これにはショックを受けました。
なぜならそもそも僕が脱サラ起業するという選択をしたのも、その根底にあったのは『現状に対する不満』だからです。その不満や怒りをエネルギーに変えて、僕は今日まで頑張ってきたのです。とくに事業が軌道に乗るまでは、自分のモチベーションをキープするのに相当苦労しました。
それでもなんとかモチーベーションをキープし、アウトサイダーとして生きることの孤独に打ち勝つことができたのは、サラリーマン時代の『現状に対する不満』があったおかげです。しかし現在は74%の人が「今の生活に不満はない」と答えている・・・
この衝撃的な数字を見て、僕が思ったことは「もうこの国からアウトサイダーは出てこないかもしれないなぁ…」ということでした。でも僕はこのまま突き進みます。今さらサラリーマンに戻ることはできません。
この文章を読んでくれている人の多くはおそらくサラリーマンの方だと思います。僕は別に脱サラを推奨しているわけでも何でもありません。ただ「多様な生き方がある」ということをわかってほしいだけです。これから恐らく僕みたいな道を選択する人はますます少なくなってゆくと思います。
それでも僕はごくごく少数の同志たちのために、ブログを通じて熱い言葉を届けていこうと思っています!
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