不動産投資で経済的自由を確立して北海道でセミリタイア生活を送る大家のブログ

サカモトハルキの『僕はこう思う』

北海道で5棟74部屋+月極などの大家さんやってる40代ブロガー。会社経営者。
不動産会社勤務を経て、38歳で経済的自由を確立 。セミリタイア生活へ。
2011年より法人化(法人8期目)
ブログでは「お金」「不動産投資」「人間関係」「教育」などを中心に発信中。
映画と音楽が大好き!
家族と猫とのんびり自由に生きてる小学生男子2人のパパさんです。
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[オススメ映画]『フォックスキャッチャー』(2014)

2018/08/15
 
この記事を書いている人 - WRITER -
サカモトハルキ
北海道で5棟74室+月極Pの大家さんやってます。会社経営者。不動産会社勤務を経て38歳で経済的自由を確立。セミリタイア生活へ。2010年12月より法人化(8期目)。ブログでは「お金」「不動産投資」「人生哲学」をテーマに発信中。映画大好き!奥さん&中1小4男子(あと猫も)とのんびり自由に暮らしてまーす。
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映画『フォックスキャッチャー』を観た僕の感想(レビュー)

デュポン財閥の御曹司が実際に起こした殺人事件を映画化した話題作。

どこからがシリアスで、どこまでがジョークなのかわからない非常に高度な映画技法を用いている作品だと思う。

 

殺人事件という非常に重いテーマを扱っているにも関わらず、なぜか作品全体を貫いているのは「笑い」の要素。

これはデュポン家の御曹司を演じているのがコメディアンのスティーヴ・カレルであることが大きいだろう。

 

明らかに意図的に随所に散りばめられているのは、ジョン・デュポンという奇怪な男が生み出す『気持ちの悪い笑いの要素』である。

 

このように主人公をヒーローとして描くのではなく、『ちょっとズレてるおかしい人』として描く作品は意外に多い。

マーク・ザッカーバーグを描いた『ソーシャル・ネットワーク』もそんな感じだし、映画至上最高傑作との呼び声も高い『市民ケーン』も明らかにそんな感じの映画だ。

 

そういった突き放した視点という意味においては同じ監督の作品『カポーティ』もそうだ。

どれも主人公たちは「ユニークなキャラクター」という域を出て、ほとんど『奇怪』としか言いようのない男たちばかりである。

 

だからと言ってコメディ映画のように大笑いができるわけでもない。

どの主人公たちも別にまわりを笑かそうとしているわけではない。

 

しかし、その言葉や仕草(あるいはその人の人間性自体)があまりにも異質なために、まわりとの間に言いようのない『微妙な間』のようなものが生じる。

そしてその微妙さが笑いを誘うのである。

 

この映画の主人公であるデュポン家の御曹司のジョンも不気味さとおかしさの両方を兼ね備えた男である。

自分としては誰よりも真面目に真剣に相手を想ってやってることなのに、どうしてもうまくいかず、空まわりしてしまう

 

まわりとの距離も次第に開いていき、結局ひとりぼっちになってしまう・・・

そんなおかしさと悲しさを見事に描いているのが本作なのだ。

 

でも考えてみたら、ここまで極端ではないにせよ、このジョン・デュポンのような人って結構いるような気がする。

 

僕のまわりにも確かにいる。

僕の子供の友達にもいる。

家に十分に金があり、親も医者とか地元の名士とかなのに、なぜかいつも孤独で、人と上手に関わられないようなタイプ・・・

 

ジョンは淋しかったんだと思う。

友達が欲しかったんだと思う。

一緒に仲間たちと熱く、何かに向かって(この映画の場合はオリンピック優勝という目標に向かって)突き進んでみたかったんんだと思う。

 

そしてそのためには何だってできるくらいの財力も持っている。

 

そんなジョンを単なる「おかしな奴」「哀れな奴」と突き放してしまうことは簡単だ。

だけど観終わったあと、僕は言いようのない切なさのようなものを感じてしまった。

ジョンのことを一方的に悪者のようには扱えないような気がしたのだ。

 

どんなに大切に扱っても、どんなに愛情を注いでも、どんなに求めても、決して振り向いてくれない。

自分のことを認めてくれない。

愛してくれない・・・

 

そういう気持ちって、きっとみなさんもわかるのではないだろうか?

しかしながら、その相手を想う純粋でピュアな気持ちがある一線を越えてしまったとき、狂気と悲劇に転じてしまう。

 

そこにあるのは嫉妬の感情だろうか?

劣等感だろうか?

何をどうやっても決して手に入れることができなかった『リスペクト』を簡単に手に入れることができる人間に対する憎悪だろうか?

 

この映画は目まぐるしくストーリーが展開するわけではない。

何か大掛かりなアクション・シーンがあるわけではない。

 

レスリングを扱っているにも関わらず、よくあるスポ根ものでもない。

どちらかと言うと、物語は静かに淡々と進んでゆく。

 

しかし、その静けさが逆に怖く、スリリングだ。

だんだん真綿で首を絞められてゆく息苦しさを味わうことになる・・・

 

非常に質が高く、また考えさせられる映画だと思う。

僕は観終わった後に『お金だけあっても幸せじゃないよな』ということや、『子どもにとっての良い子育てとは何か?』みたいなことまで考え込んでしまった。

 

 

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