オススメ本・菊地臣一著『腰痛のナゼとナゾ―“治らない”を考える』について

2019年3月18日

  • 著者  菊地臣一
  • 出版社  メディカルトリビューン
  • 分類  実用書
  • 出版日  2011/8/10

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『腰痛のナゼとナゾ―“治らない”を考える』とはどういう本なのか?

この本は約40年という長きにわたって腰痛と付き合ってきた専門医が、腰痛というものをもう一度見直してみた本だ。

腰痛を診察するときにはX線写真やCT、MRIなど最新のハイテク機器を駆使して調べる。

ひどい場合には手術をしたりする。

 

診てる医者もみんな専門医ばかりだ。

それでも腰痛の真の原因究明にはいたっていないのだ。

 

そして腰痛の治療成績が劇的に向上したとはいえないのだ。

そのことに疑問を感じた著者が腰痛という不思議な症状に迫った本だ!

 

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著者の紹介

 

菊地臣一

1971年 福島県立医科大学卒業、福島県立医科大学附属病院整形外科入局

1977年 カナダ・トロント大学ウェールズリィ病院留学

1980年 日赤医療センター整形外科副部長

1986年 福島県立田島病院院長

1988年 福島県立医科大学整形外科講師

1990年 福島県立医科大学形成外科教授

2002年 福島県立医科大学医学部附属病院副院長

2003年 スウェーデン・イヨデボリ大学名誉医学博士号授与

2004年 福島県立医科大学医学部長

2006年 福島県医師派遣調整監、福島県立医科大学副理事長兼附属病院長

 

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椎間板ヘルニアは腰痛の代表格であり、坐骨神経痛を起こすと言われています。

しかし、椎間板ヘルニアが画像で認められても、それが必ずしも痛みを起こしているわけではないことが明らかになってきているのです。

私は巨大なヘルニアを持っていますが、腰痛とは無縁の生活を送っているのです。

最近はMRIの普及により椎間板ヘルニアの経過を追うことが可能になり、ヘルニアは時間とともに自然と縮小・消失していくことが分かってきました。

ヘルニアが縮小・消失すれば腰痛も治っていくことも明らかになりました。

しかし、ヘルニアがなくならなければ症状が消失しないかというと、そうではない患者さんも多いことが明らかなのです。

つまり、ヘルニアがあっても腰痛は治るのです。

 

これはちょっと分かりにくい書き方になっていて一瞬、混乱してしまうが要するに『ヘルニアがあったとしても、必ずしも腰痛になるとは限らないし、腰痛をなおすことができる』ということなのだろう。

 

驚いたのはヘルニアというのは時間とともに縮小したり、消失したりすることがあるということ。

やっぱり人間のカラダってスゴイなぁ。

 

著者の先生も大きなヘルニアを持っているけど、腰痛とは無縁というのも驚いた。

ますます腰痛というものの複雑怪奇さに驚かされる。

 

『二足歩行原因説について』

二足歩行している人間がすべて腰痛を起こしているかといえば、そんなことはないでしょう。

アフリカで今なお狩猟採集生活を送っているハザ族を調べると誰にも腰痛は見られません。

獣医学の専門家は「競走馬の椎間板ヘルニア、ダックスフントの腰部脊柱管狭窄はまれではない」と話しています。

 

『老化のせい説について』

腰痛は10歳代後半から高齢者まで幅広い層に存在しています。

物理的な骨や関節などの老化、変性が腰痛に関係していることは事実ですが、それが腰痛に直結しているという証拠はないのです。

 

『肥満説について』

私は腰痛の患者さんで肥満度が高い場合に、肥満に合併している病気の症状ひとつとして腰痛があると考えた方が自然ではないかと思っています。

疫学的調査では「肥満は腰痛発症に影響なし」という報告と、「大いに関係あり」とする報告に分かれていて、統一された見解はなく、はっきりしたことはわかっていません。

また、やせた人でも腰痛になるので、肥満が腰痛の絶対的な原因とはいえないでしょう。

 

僕も気にしていたこれらの「腰痛の原因と言われていること」。

それに対して長年腰痛と向き合ってきた人が言う見解には説得力がある。

 

確かに言われてみれば、「それが原因だ!」とは一概に言えない。

要因のひとつかもしれないけれど、そうじゃないかもしれない。

 

結論から言えば『医者にもわからない』ということなのだろう。

簡単にわかったら、こんなに苦労してないはずだし・・・

 

腰痛には複雑な因子が絡んでいると思われますが、この非特異的腰痛には心理的因子と社会的因子が大きく影響していることが明らかになっています。

心理的因子は不安や抑うつなど精神的なことです。

社会的因子は仕事のことや社会的な立場、あるいは子供の教育や夫婦不和といった家庭環境などによるものです。

それまでは痛くないヘルニアの存在はわかっていても、なぜ痛くないのかについては誰も知らなかったのです。

たとえ椎間板ヘルニアがあっても、神経根の圧迫や仕事上のストレス、不安、抑うつが強いなどの要素がみられない場合は腰痛が起きないことが明らかになりました。

慢性腰痛に多い性格傾向としては、ひとつは完璧主義のタイプ。

「この痛みさえなければ仕事ができるのに」といい、日々痛みの点検をして、その行為がかえって痛みを固着しています。

もうひとつは逃避するタイプ。

「仕事に自信がない。痛みのせいで集中できないから休みたい」と訴えます。

このタイプでは、逃避し始めるとますます自信がなくなり、最後には自分が訴えたいことは痛みなのか自信喪失なのか、自分でもよくわからなくなってしまいます。

 

この文章を読んで、目からウロコが落ちた。

腰痛がなぜこんなに治りづらいのか。

 

なぜ腰痛患者が激増しているのか。

それは心理的な要素や、社会的な要素が影響を及ぼしているのではないかという説。

 

腰痛という痛みはその現れで、本当の本当の原因は不安やストレス、抑うつ的な気分といった心理面。

あるいは社会的なプレッシャーなどが原因なのではないかという説。

 

なんとなく腑に落ちるところがある。

だって世界じゅうの名医が寄ってたかって治療しても(場合によっては手術しても)治すことができないのである。

それはもう医療とかの問題ではないのかもしれないな・・・

 

ぜひみなさんも読んでみてください!

 

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