日銀のやろうとしていることと僕らの生活は大いに関係している

2019年2月13日

日銀というところがどういうところで、その日銀の黒田総裁という人がいったい何をやろうとしているのかということを「自分ゴト」として捉えている人がどれほどいるだろうか?

 

黒田総裁は「デフレ脱却」を掲げ、ゆるやかなインフレに持っていこうとしている。

しかし就任以来、目標としていた2%の物価目標という数字は達成されていない。

 

黒田総裁は考えた。

 

『物価が上がる』ということがあらかじめわかっていたら、人々はモノを買うようになるだろう

企業もどんどん設備投資をするようになるだろう

今日より明日の方が高くなるなら、今日の安いうちにモノを買っておいた方がトクだ

 

_____そのような算段のもと、黒田総裁はどんどん物価が上昇するようなことをやり始めた。

 

それが『量的緩和』というやつであり、『マイナス金利政策』というやつである。

ところが、何が起こったか?

 

どんなに紙幣を印刷して世の中にお金をバラまいても、人々はモノを買わなかったのである。

どんなに金利を下げて大盤振る舞いしても、企業は銀行からお金を借りて設備投資をしなかったのである。

 

黒田総裁の思惑はものの見事に外れることとなったのである。

 

要するに、個人も企業もひっくるめて誰もモノを買おう、投資をしようなんて思っていないということが可視化されてしまったのである。

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こんなにお金をバラまいているのに、なぜ経済は良くならないのか?

じゃあ、なぜそんなことが起こったのか?

ひとつには『将来不安』という問題がある。

 

いざ!というときのために現金を蔵に積んでおきたいというわけである。

だから個人はせっせと銀行に自分のお金を預け、企業も内部留保を膨らませてゆくのである。

 

もうひとつは『行き着くところまで行き着いてしまった』という問題がある。

これは日本だけに起こっている現象ではないのだが、世界的な規模で最近ささやかれはじめているのが、

 

資本主義オワコン説

_____である。

 

僕も最近、そう思いはじめている。

要するに、資本主義経済というものがもう行き着くところまで行き着いてしまったということである。

もうこれ以上伸びていかないという問題である。

 

こんな事態になるなんて誰も予想していなかったと思う。

 

日本もアメリカも、戦後の高度経済成長期の感覚から抜け出せないでいる。

だから昔と同じようなやり方をやれば景気は良くなり、問題は解決されるはずだと考えた。

 

ところが、ものの見事にそのアテが外れることになった。

個人も企業も「別にほしいものなんてない・・・」という世の中がやってきてしまったのである。

 

こんな世の中がやってくるなんて、誰も想像していなかった。

 

わかりやすい例えでいうと、各家庭に全自動洗濯機が普及していったインパクトの方がi-phoneが普及していったインパクトよりも大きかったのである。

 

アップルやAmazonの力を持ってしても、フロンティアを開拓ことはできなかったのである。

洗濯機や冷蔵庫、テレビの方がインパクトはデカかったのである。

 

日銀と僕たちの生活は関連している

恐らく黒田総裁はそれらのことをわかっていない。

 

だから、

「お金をジャブジャブ市場に流せば、経済は良くなるだろう」

と単純に考えた。

 

そしていまだに「これから物価が上昇すると脅せば、ヒトや企業はたくさん買い物をしたり、投資をしたりするだろう」と考えた。

 

しかし、どんなに紙幣を印刷し、お金を世の中に流通させても一向に経済は良くならない。

いや、それどころか、ますます深刻な問題を引き寄せようとしている。

 

 

そのことを「自分ゴト」として、しっかり腹におさめている人がいったいどれだけいるだろうか?

黒田総裁がやろうとしていることと、自分の人生がつながっているという認識を持ってる人がどれだけいるだろうか?

 

もしもインフレだけが進行し(物価だけが高くなり)、給料やボーナスが今のままだったらどうなるだろう。

 

デフレのこと時期でも買いたいものがそれほどないのだ。

これがインフレになったら、ますます人々の消費は冷え込むだろう。

 

そうなったら、確実に史上例を見ないくらいの不景気がやってくる。

それなのに黒田総裁も安倍政権もこの路線をあくまでも維持してゆくつもりでいるらしい。

 

そのことは僕たちの生活にも大きく関係していることだ。

 

だが、ほとんどの人はピンと来てない様子だ。

まるで「ひとごと」だ・・・

 

 

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