オススメ本・桑原晃弥著『ウォーレン・バフェット 賢者の教え』について

2019年3月19日

  • 著者  桑原晃弥
  • 出版社  経済界新書
  • 分類  実用書
  • 出版日  2011/6/1

 

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『ウォーレン・バフェット 賢者の教え』とはどういう本なのか?

この本は『世界一の投資家』と呼ばれる投資の世界の神、ウォーレン・バフェットについての本だ。

バフェットの考える投資哲学がこれでもか!っていうくらい紹介されている。

 

実際にバフェットが残した数々の名言を拾い集め、それがどのような経緯でなされた発言なのかを注意深く解説している。

でもそれは単なるお金儲けをするためのノウハウではない。

 

そして、それは投資にだけ役立つ言葉ではない。

人生全般のありとあらゆることにも起きかえて考えてみることができるものだ。

 

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著者の紹介

 

桑原晃弥

1956年広島県生まれ。慶應義塾大学卒。

業界紙記者、不動産会社、採用コンサルタント会社を経て独立。

人材採用で実績を積んだ後、トヨタ式の実践と普及で有名なカルマン株式会社の顧問に。

現在は書籍やテキストの企画、執筆でも活躍中。

※この書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

 

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バフェットはよく知らない領域には手を広げないことを戦略として自分に課した。

ハイテクバブルが始まった2000年、米国のマスコミはバフェットを「元世界最高の投資家」と呼び始めた。

ハイテク株に手を出さないせいでバークシャー・ハザウェイ株が下落したことを「謝るべきだ」と批判する者まであらわれた。

やがてハイテク企業が多数上場しているナスダックが30%以上も下落し、ハイテクバブルは終わる。

バフェットは正しかったのだ。

ゲームでは熟知したものだけに集中するべきである。

どんなに魅力的に見えようと、誰が大儲けをしていようと、手を出さない意識力が必要だ。

 

バフェットは当時、大流行していたマイクロソフトやインテルといったハイテク株には投資しなかった。

その代わり、コカ・コーラやアメリカン・エクスプレスなどの「みんながよく知っているお馴染みの会社」に投資した。

 

バフェットは自分自身が「何をやってる会社なのかを理解できるところ」にしか投資しなかった。

それはよく知らない世界のことに首を突っ込んでもカモにされるだけだということが直感でわかっていたからだ。

 

カモにされないためには得体の知れないものには参加しないに限る。

自分以外の連中の方が有利になるようなゲームには最初から参加しないのだ。

 

その代わり、自分が勝手知ったるところで行われるゲームでは思いっきり勝負に出るのだ!

 

バフェットは株を「永久に持ち続ける」というほど長期保有するタイプだ。

頻繁に売買して利益を得るタイプではない。

投資家なのに、ほとんど動かない時期がある。

その代わり、いったん動くと決めたら一気呵成に動き、ほしい株は可能な限り手にする。

そして売らない。

そうやって資産を築き上げてきた。

バフェットはそのことについてこう語る____

 

「自分は一生に20回しかパンチを入れてもらえないカードだと考える。

財務的な決定1回につき一度のパンチだ。

小さなものにちょこちょこ手を出すのは控えるようにする。

決定の質が上がり、大きな決定をするようにする」

 

僕も基本的にキャピタルゲインよりもインカムゲインの方を大切にしている。

 

そしてバフェット同様に長期保有したいタイプの人間だ。

だから、「ここぞ!」という時以外は動かないようにしている。

 

それは株においても、僕がやってる不動産においても重要なことだと思う。

市場というのは常に波のように変化するものだ。

いつでも狩りをしていいわけじゃない。

 

狩りをしていいタイミンングじゃないのに狩りをしてしまうと大火傷を負うことになる。

その代わり、「ここぞ!」という時が来た時は一気呵成に攻めるようにしている。

 

うちの会社で保有している物件は、リーマン・ショックのときや東日本大震災のときの市場が落ち込んでいるときに購入した。

だから、かなりいい利回りの物件を取得することができた!

 

バフェットは難しい状態にあるビジネスを避ける。

簡単なビジネスの方に集中する。

難しい状態にあるビジネスを立て直すことは優秀な経営者の時間と能力を奪ううえ、投入した資本に見合う成果もなかなかもたらさない。

そして、難題を処理するよりも難題を避けるほうが懸命だと確信するようになった。

バフェットは、

「わざわざ藁に埋もれた針を探す必要はないはずです。

目の前に針が置かれている時には」

と述べている。

重要なのは乗り込んだボートをいかにうまく漕ぐかではなく、どのボートに乗り込めばより快適な旅ができるかということである。

すなわち、ゲームに勝つには博打をするなということだ。

より大きな勝ちではなく、より高い確実性のほうを選ぶことである。

 

これは重要なことだと思う。

僕たちは投資をするにおいても、仕事をするときにおいても、あるいは人生全般すべてにおいても、何か『むずかしいことをやることが尊いことなんだ』という思考に陥りがちだ。

 

しかし、それはほとんどの場合、失敗に終わる。

僕たちの最終的なゴールはどこなのか?

この短い人生をいかにハッピーに過ごすことができるか?

 

そうしたことを突き詰めて考えていけば、何もわざわざ難しい選択をする必要がないことがわかるだろう。

物件を選ぶ際にも取得した後、なるべく苦労しない物件を選んだ方がハッピーなアパート経営ができる。

 

だから、どんなに「古くさい」と言われたとしても、生活に密着し、よく馴染みがあり、何をやっている会社なのかが一目瞭然でわかる企業の株を買うというのは重要なことだと僕も思う。

 

1969年にバフェットはパートナーシップを解散したが、それまでの成績はすばらしいものだった。

それなのにパートナーシップを解散したのは、株式市場の活気が異常になり、狙いたい株が極端に減ってきたからだ。

しかし、やがて米国株価指数ダウ平均は800ドルを割り込むまでに急落すると、バフェットは再び活動を開始する。

市場の低迷はバフェットには絶好のチャンスでもあった。

バフェットはこう言っている。

「投機は簡単そうに見える時ほど危ない」

「他人が貪欲になっている時は恐る恐る、まわりが怖がっている時は貪欲に」

すなわち、昔から伝わる投資必勝法『人の行く裏に道あり花の道』は、ゲームの勝ち方としても正しい。

 

投資の基本は「安く買って、高く売れ!」だ。

これは僕の主戦場である不動産の世界でも同じことが言える。

 

現在のように本屋やネットで不動産投資の5文字が並んでる時というのは、もっとも投資すべきではない時期だ。

こういう時というのは世の中が好景気で、不動産価格は異常に高くなってる時期だからだ。

 

もちろん株価も高い。

おそらくこんな高い時期に不動産なり、株なりを取得してしまったら、暴落した時に一気に大損をしてしまうだろう。

 

ところが、こういう時というのはなぜか人は冷静な判断ができない。

「自分も買わなければ乗り遅れるのではないか・・・」という心理状態に陥り、結局高い買い物をしてしまうのだ。

 

こういう高い時期に株や不動産を購入した人は必ず近い将来、泣きを見ることになるだろう。

なんと言っても投資の神様、ウォーレン・バフェットと真逆のやり方をしているのだ。

それでうまくいくはずがないじゃないか!

 

バフェットは2006年にバークシャー・ハザウェイグループあてに、こんな手紙を出している。

「ビジネスの世界でもっとも危険な言葉は、5つの単語で表現できます。

それは『ほかの誰もがやっている(Everybody else is doing it)』です」

さまざな場面で「ほかの誰もがやっている」は使われる。

だが、ビジネスは「ほかの誰もがやっていない」ところにこそ勝機がある。

自分で考え、信念を貫くバフェットにとって、「ほかの誰もが」はもっとも忌み嫌う言葉だった。

 

これも非常に重要な言葉だと思う。

これは心理学の世界の話になってゆく。

 

「みんなと同じように考え、同じように行動しよう」と考えるのは人間が社会的な動物だからだ。

だから多くの人は孤独を嫌う。

自分ひとりだけみんなと違う行動をするのが嫌なのだ。

 

でもビジネスの世界では必ずしもみんなと同じ行動をしたからと言って勝てるとは限らない。

そこが自然界とは違うところだ。

 

今、流行の投資法を「みんながやってるから」という理由ではじめるのはあまりにも愚かなことだ。

みんなが購入している人気のある銘柄ばかりを買っていたらいずれどうなるのか・・・・ちょっとでも株式投資をやったことのある人ならわかるはずだ。

 

人気があり、みんなが買ってるということはそれだけ株価も高いということなのだ。

そんな高い株を買っていたら、いずれ株価は下がり、含み損を抱えることになるはずだ。

 

ぜひみなさんも読んでみてください!

 

 

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